感傷に浸れるボカロ曲まとめ-2023
感傷に浸れる合成音声作品まとめです。
定期的に曲を探して、つど追加しています。(最終更新:2023/07/03)
アポカリプス・トーキョー
作者:青栗鼠 さん
公開日:2023/03/21
使用ライブラリ:歌愛ユキ
関連情報:ボカコレ2023春TOP100ランキング8位
オシャレ、レトロポップなダンスミュージックです。フューチャー感のあるサウンドは、リズミカルなのにどこかアンニュイ。
都会を歩いている時ふと「自分は今、世界の終わりにいるんじゃないか」みたいな気分になるアレ…伝わりますかね?僕はこの曲からそれを感じます。現代社会においての若い世代の刹那的な生き方を落とし込んでいる、と思いました。
「タイトルに『東京』がついてる曲は名曲」という音楽業界の定説、未だ信じられますね。
流動体の中の春
作者:配慮 さん
公開日:2023/01/01
使用ライブラリ:初音ミク
関連情報:
ローファイ、チルアウト。一生聴けます。
こういう音像に「呪い」という強い言葉を当てるセンスが素晴らしいと思います。この単語一つで引き締まるというか、メッセージ性が鋭利になるというか。コーヒーの苦味に意識が向くような、春の暖かさが生ぬるく感じられるような……なんかどんどん詩的な感想を言いたくなりますね。
あと歯裂音でのステレオ感が爆発していて、僕はそこにエモーショナルを感じました。口に出して言いたいもの。「かか」。
生きてさえ
作者:傘村トータ さん
公開日:2023/04/26
使用ライブラリ:Fukase
関連情報:
シンプル構成なピアノバラード。「傘村トータさんの音楽」ってこれですよね。
「努力した」という気持ちに対して結果が伴わなかった時、に特に来ると思います。応援ソングというよりは、背中合わせで話を聞いてくれるような。
Fukaseの歌声が少年っぽいのがまた良いです。曲にストーリー性を持たせているよう感じられます。
最近の愚痴
作者:雪乃トケル さん
公開日:2023/04/17
使用ライブラリ:巡音ルカ
関連情報:
BPM速めでキャッチーなのに切ない気持ちになれるダンスミュージック。
力感のない言葉が綴られていく感じは、本音がぽろぽろ、意識しなくてもこぼれている風に思えます。そしてサビの韻踏みがすごく素敵です。ものすごく素敵ですので。
都会の雑踏の中でふと自分の生き方について考え込んでしまう…そういう情景が見える気がします。
A Brief History of Us
作者:ryuryu さん
公開日:2023/04/14
使用ライブラリ:初音ミク
関連情報:アルバム「A Brief History of Us」収録
壮大な曲調のバラード。ピアノ、ストリングスの向こうから鳥のさえずりが聴こえてきて、広大な世界が目の前にあるような、そういう音の奥行きに圧倒されてしまいます。
「生きた証を残そう」という歌詞にもぴったりなアレンジ。地に足のついたメロディーからも、言葉の一つひとつを大切にしているのが分かります。
ブーツと長靴の違い
作者:inuha さん
公開日:2023/05/29
使用ライブラリ:初音ミク
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音が液体のように押し寄せてくる…そんな感覚に陥る先鋭的な作品。音の広がり方が素晴らしいです。
曲後半にかけての盛り上がりもたまりません。でも不思議と「静けさ」はずっとそこにある感じ。宮沢賢治の「双子の星」モチーフも登場する詩的な歌詞が曲調と合っています。ちなみにMVのイラストもinuhaさんによるもの。多才。